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KOTARO KASAMATSU
Vol.1

米軍士官時代から始まった、MASCULINE TOKYO 立ち上げへの想い

2019.4.1

このMasculine Tokyoというブランドをご理解いただく上で、代表である笠松晃太郎の今までの生い立ちやストーリーを知って頂くのが一番早いと思うので、普段は話さない内容も包み隠さず話していきます。

 

今回の記事では、僕の米軍士官時代の話をしようと思います。

 

事は8年前、日本の中学を卒業した所から始まります。当時、反抗期真っただ中だった自分はスポーツも何もせずずっと家でゲーム三昧。

180センチ90kg弱、体脂肪30%弱という所謂「デブ」でした。自分への理想は高い、だけどその理想にはほど遠い自分への現状。それに対してどうしていいかも分からない自分がいました。

 

そんな中、日本の高校への進学を諦めていた僕にアメリカ留学の話が舞い込みます。トントン拍子でアメリカ留学が決まり、どんどん後に引けない状況になっていきました。当時、英語が全くもって喋れなかった僕は学校の紹介文が読めなかった為、パンフレットや写真等のビジュアルイメージで判断するしかありませんでした。

 

様々な学校がある中で、たまたま1つの学校が目に留まります。その学校は

"Missouri Military Academy"

僕の母校となる、ミズーリ州陸軍士官学校でした。創業120年近い由緒正しい学校で、軍隊の幹部を育成する日本でいう所謂防衛大みたいな学校です。そんな学校とは夢にも思わず、「軍隊って事は銃とか撃てるのかな?案外楽しそうだな」なんて呑気な事を考え勢いでその学校に出願を出してしまいます。しかも予想に反して合格してしまい、他の学校に余り魅力を感じず陸軍士官学校への進学を決意。遂に渡米の日がやってきました。

 

そして学校についた一日目、まず最初に行われた事は断髪式でした。無慈悲に剃り落されていく自分の髪の毛達。一緒に来た皆も全員綺麗さっぱり坊主で、

「髪型って大事なんだな」とその時初めて実感しました。笑

その次に自分の私物を全てスーツケースにまとめ、パスポート含め全て学校に預けなくてはならず、

「あ、ここから逃げる事は物理的に不可能なんだな」と悟りました。

 

観念した僕は、案内されるがままに服や生活必需品を支給され自分が住む寮へと案内されます。学校内には寮が4つあり、それぞれ「B(Bravo)」「C(Charlie)」「D(Delta)」「E(Echo)」の4中隊が割り振られていました。僕が所属していた中隊はC中隊で、最初の1年間をC中隊の第2小隊で過ごす事となります。

 

入って最初の1カ月は新兵教育期間がありました。今までの自分の人生がいかに楽だったかを実感させられる内容で、人間とは思えないスケジュールで訓練が組まれていました。

朝から晩まで訓練、靴磨きやベルトのバックル磨き、部屋の清掃指導、足の感覚が無くなるまでの行進。

1日の中でもらえたフリータイムは10分なんて事もザラにあり、酷い時は時間がなさ過ぎて3日間風呂に入れないなんて事もありました。

何度も何度も心が折れかけましたが、逃げる事も出来ないし外部との連絡手段も絶たれていたので(PC,携帯没収)やるしかない状態に追い込まれると人間は意外なまでに力を発揮できるんだなとその時初めて身をもって知る事が出来ました。

「こんな所、絶対1年で辞めてやる」と思いながらその1カ月を過ごしますが、それが終わった頃自分に心境の変化が訪れます。

軍隊では色んな国から学校に生徒が集まっており、アメリカは勿論、メキシコやロシア、中東系から中国をはじめとするアジア系等、様々な人種の人たちが同じ環境下で生活しており、5ヶ国語以上の言語が常時飛び交っている環境でした。

その中で、日本人は僕1人だけ。

「僕がなめられると、日本人=ダメな民族」ってイメージを持たれちゃうんじゃないか?

と不安に駆られます。その時僕は決心します。

「日本のプライドをかけて、1年間死ぬ気で努力しよう」

その日からトレーニング、学業を始めリーダーシップの面においても隊の誰よりも努力し、誰よりも業績を上げ続けました。その結果、学年でただ一人1年目でなれる最高の階級である兵長に達し、年度末表彰式で最高の表彰である「Best leader of the year」を受賞しました。

司令官(教官)にやたら期待されてしまった僕は、1年で辞めると決めていたのに結局次の年も、また次の年も残り続け、最終的に隊のNo.2である曹長まで昇り詰め、結局この学校でアメリカ留学生活の全てを費やし軍隊での生活を終えました。

 

僕が軍隊で学んだ沢山の事の中で一番の財産だと感じている事は

「人は努力で変われる」という事です。

軍隊の面白いところは、学生なのに階級や役職を貰えるという「評価システム」があるという事です。軍隊という閉鎖的空間の中でその階級は大きな意味を持ちます。努力をする事でそれが司令部に認められ階級が上がっていき、更に上を目指す努力をする事で更に評価されるという、ポジティブ方面のループが発生していたのです。

部下が増えれば増える程、「憧れられる上官でいなくてはならない」と肉体を鍛え上げ、勉学にも励むようになりました。それを繰り返していく事により、入学当時は想像すら出来なかった自分の姿がそこにはありました。

更に面白いのが、その成功体験と努力を繰り返していく事により自分の外見は勿論、考え方や人生観等の内面にも変容が見られたという事。

 

この経験が僕がMasculine Tokyoというブランドを始めるに当たり最大のバックボーンになっています。

 

さて、今回はとりあえずここまで。帰国後の話はまた次回にします。

米軍での話なんて普段なかなか聞かないと思うので、今後お会いする方々で興味があれば話題はいくらでも。笑

間違いなく言えることは、現場で学んだ軍隊式のトレーニングは、皆様にも有効だということ。僕の経験が一人でも多くの方の人生に貢献できたら嬉しいですね。

〈​続編は6月下旬に公開予定〉

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